東京美容専門学校 [TAHB]


みやび美容研究会は、普通の授業とは別に行われる特別課外授業です。年6回程度、いまの美容業界の一線で活躍されているスタイリストの方々を招いたヘアショーや、TAHBスタッフによるショー、着付けの実演など、さまざまなスタイルの研究会を催しています。生徒たちにとっては、憧れのサロンのトップたちのナマの声やその技術、そしてなにより美容業界に対する心構えを教えてもらったりできる絶好のチャンス。かなり刺激的な特別授業といえるでしょう。
 

今回のみやび美容研究会では、M・タナカ・ジャパン各店の店長やスタッフの方々に、さまざまなブライダルスタイルを見せていただきました。いつもの生徒モデルだけでなく、今回は先生もモデルに起用されていて会場は別の意味で盛り上がりました。

ブライダルは、結婚という人生の大きな舞台を裏方としてお手伝いする仕事。迅速なスピードと確かな技術が要求されます。今回はみんなによく見てもらうために、着付けやヘアアレンジ・メイクアップも、通常の仕事よりゆっくりと進めてくださいました。では、6種類のブライダルスタイルを見ていきましょう!



1) 白無垢

「白無垢」は、打掛(うちかけ)から掛下(かけした:打掛の下に着る着物のこと)、帯、小物まで、すべてが真っ白なスタイル。日本髪の鬘(かつら)を付けるところから、長襦袢からの着付けまでを見せていただきました。

最近の鬘は、真っ黒でなく自然色で、重さも軽くなっているそう。鼈甲(べっこう)の「笄(こうがい)」と呼ぶ髪飾りをつけるとさらに気品がでます。

打掛の着付けは、長襦袢・掛下・打掛の順番。帯の下の方に結ぶ抱帯(かかえおび)は、武家の女性が何か事が起こった時に、この帯で着物の袖をたぐってたすき掛けをしたのだそうです。

他にも花嫁さんには、身につけるお道具があります。刺繍と房が付いた小物入れの「はこせこ」、守り刀として持たされた「懐剣(かいけん)」、末広がりに幸せになるようにという意味の白いお扇子の「末広(すえひろ」などがそうです。

そして最後に、鬘の上に「綿帽子(わたぼうし)」で顔を隠せば、純白の花嫁さんのできあがり。ひとつひとつの云われを教えていただくと、さらに興味が湧きます。


2) 紋 服

最近のブライダルでは和洋スタイル問わず、男性メイクは定番となっています。紋服でもやはり薄いお化粧を施します。細い花婿さんも多いので、パッドやタオルで恰幅よく体型を補正していきます。

袴(はかま)は、馬に乗りやすいように、ズボンのように二つに分かれています。だから袴をはきやすいように、着物の後ろはつまんでおきます。

紋服は男性の第一礼装。袴も着物も黒で、五つ紋、羽織の紐は白、とルールが決まっています。さあ、すてきな紋服姿の花婿さんができあがりました!


3) 黒振袖

黒振袖は、明治から昭和にかけて珍重されたそうです。文金高島田の鬘に角隠し・黒振袖の姿は、大人っぽくって通な雰囲気。帯結びは揚羽の(あげは)の変形で結ばれています。

ここでは、この黒振袖の着物のままで、洋髪アレンジとメイクチェンジを行います。最近は洋髪で打掛や振袖を着たいという方が増えてきたため、洋髪に大輪の花飾りをつけて華やかさを演出します。ヘアスタイルが和から洋に変わるだけでも、印象が激変しますね。しっとりとした洋髪の花嫁さんができあがりました。


4) ウェディングドレス

次は純白のウェディングドレスの花嫁さんのヘアスタイルをアレンジ。右サイドに髪飾りをつけて、ボリュームのあるゴージャスなヘアスタイルができあがりました。

今回のヘアを担当いただいた井上さんは、社内コンテスト「フェート・タナカ」の上位入賞者。M・タナカ・ジャパンでは、社内コンテストやヘアショーを開催して、社員の技術向上と鼓舞を促しているのです。

ブーケを手にしたドレス姿の花嫁さんは、清楚な妖精のよう! みんな見とれてしまいましたね。








5) Missの振袖

赤い華やかな振袖は、未婚女性が成人式や結婚式出席などに用いることができるスタイルです。文庫系の帯と、緑の帯締めで若々しい華やかさが演出されています。華やかなカラフルな帯締めも最近の人気!

6) Mrsの訪問着

Mrsの訪問着には、TAHB教員がモデル役。呉竹の帯結びで落ち着いた雰囲気の訪問着の装いです。ちょうど七五三に付き添われるお母様というイメージ。結婚式のお呼ばれにもそのまま行ける装いです。

MissとMrsの着付けの違いは、帯の位置。Missは高めで、Mrsは低めの位置で締めるそうです。奥が深い和装ブライダルの世界をほんのちょっとかいま見ることができた気分ですね。





ブライダルの仕事は、女の子にとっても憧れ。しかし華やかさだけでなく、通常15〜18分の速さでお支度をチェンジするという舞台裏や失敗の許されない世界というシビアさも表裏一体です。そんな舞台裏を経験されているスタッフのみなさんですが、日々の仕事で花嫁さんや花婿さんの緊張をほぐされているからでしょうか。ステージでは包容力のあるやさしい笑顔が印象的でした。どうもありがとうございました。

スタッフリスト

最司会
横浜エクセルホテル東急店 武井則子

進行
キャピトル東急ホテル店 伊藤スミ

1)白無垢
東郷記念館店 高野久美子

2)紋服
ヒルトン東京店 久保ケイコ

3)黒振袖
東京ディズニーアンバサダホテル店
 大宅美加
東京ディズニーアンバサダホテル店
 加藤さやか(メイク)

4)ウェディングドレス
町田小田急デパート店 井上あゆ

5)Missの振袖
川崎日航ホテル店 佐久間はるみ

6)Mrsの訪問着
山の上ホテル 保坂恵子




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