イベント

みやび美容研究会


みやび美容研究会は、普通の授業とは別に行われる特別課外授業です。年6回程度、いまの美容業界の一線で活躍されているスタイリストの方々を招いたヘアショーや、TAHBスタッフによるショー、着付けの実演など、さまざまなスタイルの研究会を催しています。生徒たちにとっては、憧れのサロンのトップたちのナマの声やその技術、そしてなにより美容業界に対する心構えを教えてもらったりできる絶好のチャンス。かなり刺激的な特別授業といえるでしょう。



2007年度第一回目のみやび美容研究会は、雑誌や撮影、全国の講習会で活躍してらっしゃるACQUA(アクア)の登場です。今回はACQUAから、TAHBの卒業生でもある高瀬さんを含む二人のスタイリストさんと、二人のアシスタントさんがいらしてくださいました。

スタイリストの高瀬さんは、入社八年目。TAHB在学時は、校長先生が生徒を見守ってくれるお母さん的な存在だったと、学生時代の思い出を語ってくださいました。スタイリスト高登さんは、入社六年目。二人ともとてもやさしい笑顔が印象的で、きっと毎日いい仕事をなさっているんだなあというのが雰囲気から伺えます。



●デモンストレーション


まずは、高瀬さんと高登さんによるデモンストレーションから。


● 高瀬さん ●

高瀬さんはロングのモデルさんを、なんと肩くらいのミディアムにバッサリ。長さをしっかり切るワンレングスを見せてくださいました。


「カットは難しい技術でもありますが、どんどん自分で切って練習していってください」


● 高登さん ●

高登さんはセミロングのスタイルを、長さと質感の組み合わせでニュアンスを変えるテクニックを紹介。かわいい雰囲気に仕上がりました。


「かわいいものをかわいいと素直に感じる気持ちを持つように心がけて!
いますぐからトレーニングできることですから」



●トークタイム




次はお二人によるトークタイムです。心に抱えた熱い思いを生徒たちに語りかけてくださいましたよ!



高瀬さん >>
「八年前、いまここにいる皆さんと同じように、僕もみやび美容研究会を見る側にいました。当時はステージをぼーっと見ていたかもしれません(笑)」

「ACQUAに入ろうと思って富山から東京へ来て、この学校に入学し、試験を受けました。当時はカリスマブームで、正直ミーハー的にあこがれていた部分が多かった。そして八年やってきて、最初漠然と“有名になりたい”と思っていた考えが変化した気がします」「結局一番大切なのは“人間力”なんだと思います。

どうありたいか、どうなりたいか。自分でそのイメージをしっかり持っていないと、どんな環境にいてもダメ。自分のことをわかって、そしてその個性を生かすこと。“人間力”こそが、美容師の本質として大切なことだと思います」



高登さん >>
「ここにいる中にも、きっとヘアメイクになりたいという人が多いと思います。サロンに入る人、ヘアメイク事務所に入る人、ヘアメイクアーティストにアシスタントとして付く人。いろいろな道筋がありますが、かなり険しい道です。だから、自分が特化してできる技術を持つことや、師匠を見つけてさらに技術を学ぶなど、相当な努力と覚悟が必要だと思います」

「美容師の仕事は、モノを売る仕事ではありません。髪を切るだけの仕事でもありません。伸びたから切るというのは一昔前のこと。いまは、気分を変えたい・雰囲気を変えたいといったフィーリングでお客様がいらっしゃいます。そんなお客様の気持ちを汲み取ること・感じてあげることが、私たちに求められる能力です。人の気持ちを察するトレーニングを積んでください」


●生徒からの質問タイム




次に、入社三年目のアシスタント戸田さんと相澤さんが登場。スタッフ四人が揃ったところで、生徒からの質問タイムです。

Q) ACQUAに入ってよかったと思うことは何ですか?
A)
相澤さん >>
「スタッフが全員やる気があるところですね。高いところを目指している人がいっぱいまわりにいる環境です。自分の知らない世界を知っている人も多くて刺激になりますね」
A)
戸田さん >>
「お店の環境です。ACQUAの技術カリキュラムは完璧ですし、勉強させてもらえる環境というのは大事だと思います。お店に一度足を運んでみて雰囲気を確かめてもらうといいでしょうね」
A)
高登さん >>
「いちばん感じるのはパワー。スタッフのパワー、お客様のパワー、それらが集まっている場なんだと思います。ACQUAの代表の三人から今年入った一年生まで、みんなそのパワーを共有しています。いいエネルギーが循環している中で成長できる環境なんじゃないかと実感してます」
A)
高瀬さん >>
「ACQUAにはスタッフが120名。本当にたくさんの人がいます。人間は関わっていかないと生きていけない動物といいますが、たくさんの人の仕事ぶりを見て、刺激を受け、それが確実に自分の糧になっている気がします」
Q) たくさんあるサロンからどうしてACQUAを選んだのですか??
A)
相澤さん >>
「フィーリング的なところがありますね。日本で有名だし、一番いいサロンかなと。私は中途採用なのですが、どうせなら一番のサロンで働こうと思いました。ACQUAは、実はスタイルの偏りがないサロンなんです。さまざまな個性やカラーのスタイリストがいます。そんなサロンなら、自分の引き出しも多くてできて、幅広い仕事ができると思いました」

戸田さん >>
「学生時代、就職活動のために有名サロンを見学して回りました。上から目線の対応が多かった中で、ACQUAは違っていました。話し方も接客も、他のお客様と変わらず丁寧に接してくださって感動しました。そして二回三回サロンへ足を運んでスタッフの話を聞いたり、説明会で綾小路さんの話を聞いて、ここだ!と思いました」

高登さん >>
「僕もフィーリング的なところがありますね。学生時代、友だちと大阪から東京へ来て、ヘアカタログ買って、大きいサロンに片っ端から電話して、四日間で十六件のサロンを見学しました。ACQUAは、見学を受け付けていないと断られて、最終日に記念にカットしてもらおうとACQUAへ行ったんです。高飛車なお店かなと思っていたら、フレンドリー。関西人の担当者がいろいろ話をしてくださって、お店を出た瞬間に“ここ以外では働かない!”と決めてました(笑)」

高瀬さん >>
「入社してみると、想像していたのとちがうと感じるパターンも多いので、実際にサロンへ行って決めるのがいちばんいいと思いますよ。現場に行って空気感を感じるべきです。僕もそうでした。自分の目と足で感じたことを大切にして決めてください」

最後に、スタッフの方から「今日質問できなかったことがあったら、直接サロンに来てください。書面でもファックスでもいいです。みんなの質問にはきちんと答えたいと思います」とおっしゃっていただきました。

●最後に



ステージの終盤に、校長先生がステージへ登場。卒業生の高瀬さんとがっちりと握手。そしてこんな校長先生からはこんなコメントをいただきました。

戸張校長 >>
「学生時代の高瀬君は、やんちゃで、よい子の枠からは外れていたけど、やりたいことは揺るがない学生でした。学生時代はいまの皆さんと本当に同じように、いろいろと悩みあがいていたと思います。でも“僕の世界はここにある”と目標を決めて進んでいきました。今回のみやび美容研究会は、彼から“皆さんに伝えたいことがある”といって、忙しい中いらしていただきました。ほんとうにありがとうございました」

ACQUAスタッフの皆さん、本日は本当にありがとうございました! 皆さんの思いや言葉は、学生たちの心にもしっかりと伝わりました。

読者の皆さんもぜひ、生徒の感想をご覧ください。

<今回のACQUAスタッフの皆さん>
スタイリスト:高瀬さん
スタイリスト:高登さん
アシスタント:戸田さん
アシスタント:相澤さん。

生徒の感想



103回生 1-A 有本 彩

今回初めてみやび美容研究会を見て、ACQUAの方々の美容に対するこだわりやプライドにすごく圧倒されました。私も美容師という仕事にすごく憧れているし、美容に関することが大好きですが、ACQUAの方々は夢をつかんでも、さらに上を目指してらっしゃいます。とても輝いて見えました。

技術のことはまだ全然分からないけど、モデルの人に話しかけたり、私達に対しても丁寧な言葉を使ってくださっている言葉遣いは、私にも真似できることだし、すごく大切なことだと思いました。

美容学校に入って初めてのみやび会は、言葉ではうまく言い表せないことをたくさん感じることができて、とても印象深いものになりました。

103回生 1-B 牛房 美穂

初めてプロの美容師さんのヘアショーを見て、どの髪型もとてもかわいくて「どうやったらあんな髪型がつくれるんだろう、そのアイディアが浮かぶんだろう」と思ってすごいワクワクしました!!

脚光を浴びる反面、辛いことや我慢しなければいけないこともたくさんあったと思います。でも諦めないで努力し続けて、やっと成功したんだと思います。その努力した過程を、モーレツに知りたいです。

あと、美容師は技術だけよくてもまだ足りなくて、お客様を癒してあげることができる人間性も必要なんだなぁと思いました。そして、人が求める最高のサービスはやっぱり“人”なんだと思いました。ステキなショーとお話をありがとうございました。

103回生 1-C 秋元 亮太

やっぱりACQUAさんの人たちは、もうオーラがすごかったです。手元(技術面など)も見ていましたが、むしろ僕はファッションなどの雰囲気に見入ってしまいました。自分も情報を発信する側になりたいです。これからずっとこの仕事をしていくつもりなのでとても勉強になりました。

ACQUAさん自体は雑誌などでしか見ていなくて、直接お店には行ったことがないですが、ぜひ行ってみたいと思いました。高田馬場駅でお会いしたとき、とてもやさしくしていただきありがとうございました。

この時期に(この世界に入って最初のヘアショーがACQUAさんだったということは)とても思い出深く、これからの自分に大きく影響するだろうと思います。お忙しい中、本当にありがとうございました。

102回生 2-A 中村 泰介

自分自身、有名なお店に就職するなんて「全くもってありえない」という考え方でした。しかし、今回のACQUAさんを見て、少しばかり考えが変わったことに気付きました。

“自分の知らない世界”や“美容師の本質”など、心に響く言葉によって、自分の美容師に対する欲望がここまであったということを思い出すことができました。自分のわがままな理想は、「苦労はしたいけどつらい思いはしたくない」「忙しくてもいいけど休みも欲しい」など・・・自分がどんな美容師になって、どう学んで、どう生きたいかということを随分忘れていたような気がします。

ACQUAの人たちは、志望動機はほとんどが“フィーリング”だったとおっしゃっていましたが、それでも今の自分に比べると十分すぎる“気持ち”だと思いました。自分もこれからサロンを決めていく中で、ACQUAの人たちのような“自分に素直な気持ち”で自分と向き合いたいと思います。

102回生 2-B 岩沼 幸

2年生になって初めてのみやび会でしたが、1年生のときと比べ、自分のみやび会の捉え方が明らかに変わってきました。

もともと私はACQUAのスタッフの方がおっしゃっていた通り、メディアの情報だけでサロンをイメージして、なかば決めつけてしまっていたところがありました。

今回のみやび会で、私が抱いていた“ACQUAはお姉さんの・・・”や“きれいな人・・・”という固定概念はまったく変わりました。スタッフの方々を実際みてもそのことが分かりますし、お話の中でも「ACQUAはオールジャンル、さまざまなスタイルに通じている」と聞き、正直意外に感じましたが、とても嬉しい勘違いでした。

これをよい機会にもう一度、たくさんのサロンをゼロからの目線で見て、選択の幅を広げたら、もっとよい出会いができるのではないかと思います。

102回生 2-C  板谷 実季

今日は私たちのためにヘアショー、質疑応答などをしていただき、ありがとうございました。2人のモデルさんのスタイルは、まさに今人気のスタイルのボブや、重めバングといったCOOLとCUTEを合わせた素敵なスタイルでした。とてもかわいくて、モデルさんに似合っていました。

質疑応答は、本当に勉強になりました。自分がどうあるか(現状)、どうありたいか(理想)、どうなりたいか(夢)を知ることがとても大切だとあらためて気付かせてもらうことが出来ました。自分の「人間力」を理解して、言葉で伝えることができたら、進む道もやるべき事も自然とわかってくると思います。

高瀬さんに答えていただいた「美容とは何か」・・・自分にはない答えをもらって、考え方がまた広がりました。今日の事を力にして、これから就職活動をよりがんばっていきたいです。

102回生 2-D 志賀 剣

本日はお忙しい中、私たちのために来てくださってありがとうございます。僕は昔からACQUAに憧れていて、「美容室で働くならACQUA!!」と決めて、田舎を出てきたようなものです。

初めてACQUAに行ったとき、スタッフの気さくな感じとあたたかさやチームワークに感動し、「絶対ここで仕事をしたい!!」と心に思いました。

今回のみやび会では、長い髪をバッサリ切ったのには、びっくりしました。じっくり拝見してみると国家試験のワンレングスだと気付き、私たちにとって、とても為になるステージなんだと思いました。

「人間力」という言葉を聞いて、難しいけれども意味深い言葉だと感じました。どんなに厳しい状況でも、自分の技術や精神力を向上させていくことができる。この言葉を聞いてこれからの生活を常に向上心を持って、意識していきたいと思います。

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